矯正歯科 治療詳細
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成長期の矯正治療
対象年齢:7歳~14歳ぐらい
どんな治療なの?
・歯のはえかわりを利用してガタガタにならないようにしたり、あごをひろげたりする治療です。
・症状が軽度であれば、ブラケットによる矯正治療をしなくてもじゅうぶんきれいになります。
・治療において痛みはほとんどありませんし、装置のお手入れもしやすいので治療の負担は少ないです。
いつはじめればいいの?
・症状によっては7歳から開始したほうがいい場合もあります。大人の前歯が生えてきたら早めにご相談下さい。
矯正したほうがいいのはどんなとき?
・大人の前歯に生えかわった段階で、前歯がガタガタしていたり、反対にかんでいるとき。
・奥歯をかんだ状態で前歯がかまないとき。(ものをくわえるくせがある子によくあります。)
・生まれつき歯が少ない。または生えてこない歯があるとき。
・出っ歯さんで、ぼーっとしているときに口があいてしまうとき。
・歯科検診で指摘されたとき。(歯科検診で指摘されて来院される方は重症のケースが多いです。)
どんな装置をつかう
・取り外しのできる装置
主に家にいるときに使ってもらう装置です。
ご飯を食べるときや歯磨きするときは外します。
寝るときに装着するマスクタイプやネックタイプのものもあります。
上下のあごの位置関係が悪いときによく使います。
・取り外しのできない装置
ずっと口の中に入っている装置です。
奥歯に固定するタイプと歯の表面につけるタイプがあります。
歯の表面につけるタイプを前歯だけに使用することもあります。
歯の位置が悪いときやあごが小さいときによく使います。
永久歯列の矯正治療
対象年齢:14歳~大人
どんな治療なの?
・成長が終わって形が完成したあごの骨に、精密な装置で歯をならべていく治療です。
・骨に対して歯がおさまりきらないときは、歯の数を減らすこともあります。
どうして歯を抜くの?
・おさまりきらない歯を無理にならべると、口元が出てきます。
・口元が出ると、相対的に鼻が低く見えるようになるので不細工な仕上がりになることもあります。
・ひどいときは口が以前より閉じにくくなったり、歯が骨からはみ出してしみるようになったりします。
・歯並びを広げすぎると、後戻りしやすいことが研究によってあきらかになっています。
責任が生じるため、矯正歯科医もできるだけ歯を抜きたくはありません。ですが、抜かずに治療することで新たな問題が生じる場合には、やむを得ず歯を抜くこともあるのです。
見えにくい装置もあるの?
・当院のマルチブラケット装置の前歯は白い装置ですので、金属の装置よりは目立ちにくいものになっています。
・裏側に矯正装置をつけることもできますが、上の前歯の装置を裏側に変更すると、15万円(税別)の追加費用が必要です。
治療にはどれぐらい通うの?
・歯を抜かない治療であれば約1年半、歯を抜く治療では2~2年半が平均的な治療期間です。3年以上かかるケースは非常にまれです。
・通院の頻度はおよそ1ヶ月に1回です。
部分的な矯正治療
前歯だけの部分矯正は可能ですか?
よくお電話での相談で、部分矯正は可能ですか?とご質問を受けます。
前歯ががたがたしているので、前歯だけなおせば、早く安く治せるんじゃないか?とつい考えてしまいます。
もちろん前歯だけで部分矯正できる場合もありますが、前歯だけ並べると、前歯で物を噛みきれなくなったり、滑舌が悪くなったり、口元が出て顔全体の見栄えが悪くなったり、すぐに後戻りしてしまったりと、多くの場合新たな別の問題を生じてしまいます。
部分矯正とはいえ、それなりの費用や治療期間、負担やリスクが生じますので、いくら患者さんから部分矯正でしてほしいと訴えがあっても、いい結果が得られないと考えられる場合には、当院では治療をお引き受けできません。
下図の現在最も使用されている、治療必要度の客観的評価法(IOTN分析のDHC診査項目)でGrade3以下の項目が1つしか該当しない場合、当院では部分矯正の料金で治療を開始しています。実際、全顎矯正が必要だと思って来院された患者さんが、何人も部分矯正で治療を受けられています。
矯正治療の必要度(IOTN分析)を簡易に翻訳したものです。
Grade5
極度の難症例(矯正治療が必ず必要です)
-
- 埋まったまま出てこない歯がある
- 生まれつき歯の数が何本も少ない
- 上の前歯が下の前歯より9mm以上出ている出っ歯
- 下の前歯が上の前歯より3.55mm以上出ている受け口
- 顔、顎、唇の形状に異常が生じる疾患がある方
Grade4
難症例(自覚のない方にも矯正治療をおすすめします)
-
- 奥歯を噛んでも上下の前歯が当たらない
- 生まれつき歯の数が1本だけ少ない
- 上の前歯が下の前歯より6mm以上出ている出っ歯
- 下の前歯が上の前歯より1mm以上出ている受け口
- 上下の真ん中が4mm以上ずれている
- がたがたを並べるための隙間が4mm以上たりない
- かみあわせが深く、下の前歯が上の前歯の表側の歯ぐきに当たって痛いときがある
Grade3
難易度が中等度(自覚のある方には矯正治療をおすすめします)
-
- 出っ歯で、ぼーっとしているとき口が開いてしまう
- 普段は受け口だが、意図的に上下の前歯どうしを接触できる
- 上下の真ん中が2mm以上ずれている
- がたがたを並べるための隙間が2mm以上たりない
- かみあわせが深いが、上の前歯の表側のはぐきに痛みがない
Grade2
難易度が軽度(自覚のある方には矯正治療をおすすめします)
-
- 出っ歯な気がするが、意識しなくても口は普段閉じている
- 上の前歯と下の前歯が先っぽどうしで当たる
- がたがたを並べるための隙間が1mm以上たりない
- かみあわせが深いが、上の前歯の裏側の歯ぐきに下の前歯が当たらない
Grade1
(矯正治療はほぼ必要ありません)
Grade2以上の項目にすべて該当しない方
※当ページの価格は税込表記です。